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鳩ノ巣渓谷

鳩ノ巣渓谷というところへ行ってきた。
春休みがバイトで食い潰されてしまったため、せっかくだしどこかふらりと行ってみたいと思ったのだった。

鳩ノ巣渓谷というのは、青梅線の鳩ノ巣駅を下車して徒歩5分程度のところにある名勝である。都心から1000円かからずにアクセス出来る場所であるが、同じ東京都とは思えないほどに秘境めいている。
「渓谷」というだけで、僕にとっては小旅行の目的地として選択するには充分すぎる理由だったし(「渓谷」という言葉に僕は昔から勝手な憧憬を抱いているのだ)、無闇に観光地化されていないであろうことも気に入った。つまるところ、「何も無い」というのが好きなのである。

京王線の分倍河原駅から南武線に乗り換える。南武線の少々古びた車両が旅情をそそった。
南武線の終点・立川駅からは青梅線に再度乗り換えて、青梅駅から鳩ノ巣駅へと向かう。

青梅駅では乗り換えの影響で20分くらい待った。駅に設置されていた、菓子を売っているKIOSKの自販機がこれまた旅情を刺激した。
ホームからみる青梅市は平日の昼間ということもあり、鄙びきっているように見えた。

しかしこの辺りから、鼻水がだんだん酷くなってきた。
鼻水のせいか頭も少しボーっとしていた。花粉症なのか風邪なのか判然としなかった。結局、帰ってきた次の日に、そのどちらも発症していたことが分かったのだが。
というわけで車窓を愉しんでいる精神的ゆとりはあまり無かった。かといって鼻汁で辟易しているといったこともなかった。「渓谷をただ見に行って、帰る」。それだけだったのが良かったのかもしれない。ちょうど一年前に秩父に行ったときのような(http://metroaqua.blog52.fc2.com/blog-entry-602.html)、「非日常を舐め尽くしてやる」という変な気負いはなかった。良くも悪くも。

さて鳩ノ巣駅は寒かった。山間部はさすがにまだ冬の名残があり、木々は未だ寒々しかった。
僕の他にこの駅で降りたのはただ一人だけであった。

近くの自販機で暖かいコーヒーを買って、道案内にしたがって下へと降りていった。
すると間もなく吊り橋が見えてきた。

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吊り橋の上から渓谷を覗き込むと、碧緑の瑪瑙のような色をした多摩川が雄々しく音を立てて流れていた。なかなか恐ろしい光景である。かつて「渓谷」というものに対して勝手に抱いていた、優雅で和的なイメージはそこには無く、誤って落ちたら2度と上がってこられないような濃緑の水塊と、賽の河原を連想させる白く巨大な岩塊があるばかりであった。
ひたすら寂しい風景である。そしてこれこそがまさに、今の自分が本当に見たいと思っていた風景だったのかも知れない。

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「賽の河原」と言ったが、それと相まって、奥多摩が持つ不気味な逸話だったり、河川というものが潜在的に持つ溺死のイメージだったり、清流の割に魚一匹見あたらない川面だったり、そういうものが混ざり合って、うすら寒くなった。…そうして30分あまり、巨大な岩の上から碧い水面を眺めていた。

やがてそれも止めて、上流側にある白丸ダムへ歩いて行くことにした。
「遊歩道」とは名ばかりの急登な道を辿っていって20分ほど。鼻が詰まっているせいもあってか、やたら辛かった。

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帰りは同じ道を辿り、吊り橋から駅に向かう途上にあった、雰囲気のある喫茶店へ入った。
僕はこういう所へ一人で入るのは本当に苦手なのだが、今回はそんなことも言ってられない。せっかく興味が沸いたのだ。

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店内にはおじいちゃん連が3,4人ほどいた。常連さんだろう。
笑顔が柔和なマスターは快く珍客を受け入れてくれ、茶菓子とお茶をサービスしてくれた。お冷や、コーヒー、お茶という3種類を一挙に楽しめたというのもなかなかシュールだが、これも一興だろう。
僕は会話の輪から外れたところで一人雑誌を読みながら、聞くともなしに彼らの会話を聞いていた。多分ここでは同じ東京都とはいえ、僕が日頃体感しているものとは全く異なった時間が流れているのだろう。そう考えるとふと、ふらりと鹿児島へ帰ってみたくもなったりした。

川のせせらぎと落ち着いた内装が、思いのほか居心地良く、日が暮れかけるまでそこに居た。

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No title

何か宮崎の高千穂に似てるな2枚目と3枚目の画像 喫茶店に移っているカブ原2の110cc24万ぐらいのやつにみえるな~

No title

高千穂峡にも是非1度行ってみたい。ボートに乗れるとか胸熱すぎるね!
実家からも比較的近いし

No title

止めろボートに乗るのはカッブルだけだぞ 心に傷が.......

No title

は?マジかよ ふざけんな ソースあるならすぐだせ
もう高千穂峡から飛び込むわ・・・。

No title

じゃあ今度いってきてとってきてやるよ

No title

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