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青いみかん

今日は飲み会があった。
バイト先におよそ4年間勤めた、重鎮ともいえる2人の送別会であった。

その宴会はおそらく盛大に開かれるであろうと予想され、僕の心は一日中ウキウキだった。
久しぶりのデカイ地震が来てもやはりウキウキだった。

僕は最近にわかに日本酒というものに興味を持ち、といっても大吟醸など買えるわけもないのだが、ともかく今日はその日本酒を嗜む絶好のチャンスなのであった。ちなみに日本酒に嵌ったので焼酎もいけるかと思ったが焼酎は相変わらずおいしくなかった。というかまずかった。高い焼酎は不味いし、安い焼酎はそれよりもっと不味い。


というわけで飲み会に突入した僕は、ビールとワインをそこそこに、日本酒をぶち込んだ。
ヨコハマ以来の酒は期待を裏切らない美味しさで、僕はみんなと訳の分からないノリで喋りながら、酒を愉しんでいた。


しかしながら、本当に突然に、酔いが爆発的に回った。
あれ?あれ?という間に、トイレに直行して、オロロロロロとゲロった。

思い返してみればそれも当然である。
なにしろワインも入っていたのである。しかもテンションが無駄に高く、それをアルコールに対する調子の良さだ
なんて勘違いしていた僕は、ペース配分もまるで考えずに飲んでいたのだ。そりゃあ酔うよ。

僕はもうまともに歩けなかった。
誰かに一万円札を投げて、1人会場を出て行った。
途中コートを忘れたことに気付き、何故かそこにいた人に電話をし(電波届かなかった)、結局自分で取りに行った。寒かった。寒いことはもはや問題にならないくらいフラフラだったが、それでも寒かったのである。

帰り道はよく覚えて居ない。毎度よくこんな風で帰れるものだと感心する。
しかし本当に惨めな気分だったことは覚えて居る。何も考えずに盃を進め、そして肝心なところで勝手に死にかけ、最後までいられないというこの馬鹿さ加減。我ながら恐れ入るものがある。

歩道はまともに歩けていなかった。途中何度も車道にはみ出た記憶がある。
そして帰り道にある看板という看板を殴った覚えもある。バーンという心地よい音がした。
どう考えても職質モノだ。
ちなみに酔っぱらうと看板を殴る癖は父親直伝である。


このままこの気分の悪さの中で死んでしまうのではないかと割に本気で思ったが、なんとかこうして謎の早起きをし、キーボードを打ち込んでいるというわけだ。
もっと日本酒のおいしさを書こうと思ったのだが、それを思い出そうとすると、また吐き気が加速してくるので自重しておいた。

やっとの思いで部屋に辿り着き(それは本当に「辿り着いた」という大仰な表現がぴったり当てはまる)、祖父母から送られてきたみかんを何故か手にし、それを食べるでもなく、そのまま死ぬように眠りに落ちた。
目が覚めて、そういえばみかんを段ボールからぶんどったまま寝てしまったことを思い出し、みかんを探してみたが、それは潰されることもなく、ベッドの上に転がっていた。


二日酔いの僕にはその一顆のみかんが、馬鹿で惨めな自分を肯定してくれる唯一の存在であるかのように思われたのだった。




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はいてこそ飲みだ オレは友達前で吐いたことあるよ 別に普通のこと

No title

なお2度目のもよう
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「本当の優しさ」「自分を好きになる」

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