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アケルナル

12月3日になった。ちょうど去年のこの日に書いた文章があった。
アレな文章だけどちょっと載せてみたい。


12月3日。
数珠のような日付の連なり。

私が空に吐く息は、師走の始まりぴったりに、霞のように白くなり。
自販機で買ったココアを携えて、家路を辿る真夜中のこと、
鈍色の月の近くのオリオン座、天頂にさやかに映える。
街の夜に、オリオンの三連星は美しい。

来年に故郷に帰るその時は、東京で見えない星を眺めよう。
カノープス、エリダヌス座のアケルナル、…

「過去の自分を相対化するのは誰にだって出来るけれど、今の自分を相対化するのは難しい」

星空と自身の距離を測らずに歩んで編んだ人生よ。
私は深い夜空から雨だれのように滴る乳濁の大河のような人生を夢見てここに来たけれど、
結局は、ここでは果ては見られない。

だけどこの都会の光でかき消され、目には見えない幾万の、星影みたいな過去の泡。
それこそが、私の軌跡なのである。

街で見る星空もまた悪くない。






バイト帰りにココアを買ってのみながら歩いているときにふと思いついて、書き留めたような記憶がある。
QMAの天文検定にご執心だった頃に書いただけあって、星空に思いを馳せているようだ(柄にもなく)。

「乳濁の大河」とは、オリオン座のリゲルから南の地平線にずーっと垂れている、神話に登場する川をモチーフとした星座・エリダヌス座のことで、「果て」というのはそのエリダヌス座の末端に輝く一等星アケルナル(アラビア語で「川の果て」を意味するそうだ)のことである。

アケルナルという星は緯度の関係上、東京では見ることは出来ず、僕の故郷たる鹿児島でやっとこさ見られるのである。カノープスという一等星も同じく、東京では見えないが鹿児島ではぎりぎり見られる。鹿児島では見えていたものが、東京に来てから見えなくなってしまった云々。

バイトで疲れた帰りに何気なく夜空を見ながら帰っていたら、ふと望郷の念だったり、自分の過去についての観照だったり、そんなものがぽつぽつと沸いてきたんでしょうねぇ。

多少衒学的だし稚拙な文章だけど、まぁ、思い出すものがあったので。

(ちなみに今日は雨が降ってて星は一つもみえませんでした)

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「本当の優しさ」「自分を好きになる」

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