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小林多喜二『蟹工船・党生活者』

言わずと知れたプロレタリア文学の代表作。
少し前にブームになったような記憶がある。
明治生まれの小説家の作品といえば、東京帝大を出た超秀才の文豪のものがたくさん思い浮かぶけれど、そんな作品群とは違った同時代の小説というものを僕はあまり読んでなかったので…。

テーマ性もはっきりしていたし、文体も好き。
肌に迫るような臨場感も実に素敵だった。

資本家vs.労働者の構図というか、そういうものについても多少なりとも考える端緒を開いた作品という感じだった。

 

 今では我々は私的生活というべきものを持っていないのだから、全生涯的感情をもって(若しもこんな言葉が許されるとしたら)、憤怒し、憎悪するのだ。



『党生活者』の中には、主人公と彼の母が面会するシーンがある。
理想の社会を達成するまで、もう母と会うことはないだろう、そう作中の彼は独白していた。
さてこれが書かれたのは1932年であり、その翌年に多喜二は拷問され、この世を去ることとなる。そう考えると、なんというか、やるせない。

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