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こはくいろ

「口に含むたびに花が咲き、それは何ら余計な味を残さずにお腹の中へ滑ってゆき、小さな温かみに変わります。それがじつに可愛らしく、まるでお腹の中がお花畑になっていくようなのです。」


――これは『夜は短し歩けよ乙女』に出てくる偽電気ブランの描写である。
この元ネタたる「電気ブラン」の本家本元、神谷バーへとしゃれこんだ。

浅草の近くに住んでいる友達と水上バスに乗り込む。
水上バスは日の出桟橋、台場、浅草を結ぶ観光船だが、今回は日の出桟橋から浅草までいくことにした。

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夏は来たりぬ、隅田の風を浴びて浅草を歩くもまた一興。
行きはよいよい、そんな感じになりながら、でもまだ酒をのむには早い時間帯だったので、とある古本屋へいくことにした。
聞くところによると、過去の相撲の資料がうずたかく積み上げられており、僕のような相撲ファンにとって垂涎の的となるべきものがたくさん埋もれているそうだ。

しばらく歩くと蔵前に着く。
蔵前は昔、国技館があった。相撲の縁深き由緒ある地である。

DSC_0507.jpg

…。
過去の震災を幾多も乗り越えてきた建物なのだそうだ。さもありなん。
ずかずか店の中に入っていくとそこには色々な本があった。輪島が大関時代の雑誌「相撲」とか、千代の山が横綱を張っていたときの番付とか(わかりにくいでしょうが、とんでもなくレアなものなのです)。
相撲の書籍資料に限らず、たくさんの本が積まれてあった。

最近読んだ『ビブリア古書堂の事件手帖』の古本屋も、まさにこんな感じなのだろう、そんな想像を膨らませた。


想像は膨らみ、腹は減る。
そろそろどうですか一献、と思ったが、そこはそれ。雷門、仲見世を巡らねば始まらぬ。
ここで僕は正直に言わねばならない。僕は浅草をなめていた。
裏路地に入った途端、そこに広がるのは豪奢な古風さを携えた町並みであった。

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薄暮とあいまって実に美しい町並みですなぁ!
浅草通の彼の解説を聞きながら、歩く。これもまた東京である。

スカイツリーはどちらかというと不満な人の方が多いのかもしれないが、僕は好きだ。浅草の雅な古風さと対照的な、近代的な威容さが何とも言えず良い。と思う。

ところで彼の解説の中で、「あのホテルのあたりが、吉原」という一節が飛び出した。
吉原。いやはや、電灯に集う哀れな蛾の如く、僕もその単語に惹かれる思いであったが、当初の目的を忘れてはならない。

そう、電気ブランである。


DSC_0509.jpg

神谷バーの外装はこんな感じ。良い。実に良い。
「バー」という名詞が持つイメージとは違い、とても賑やかなところであった。その方が入りやすくて良い。

DSC_0514.jpg

件の「電気ブラン」。厳密に言えば「電氣ブラン(オールド)」である。普通の電気ブランよりも度数が5度高い40度に設定されている。

この量で360円だったか。「これを安いととるか高いととるかは、君の自由よ」と言いたいところだが、拙意を述べさせて頂くとするならば、非常にリーズナブルで良心的な価格だと思う。

さて一口。


うむ、消毒液。
それも実にフルーティな消毒液だ。



しかしながら、美味しい。
蠱惑的な琥珀色が透き通っていて美しい。思えば、こういうお酒を飲むのって凄く久しぶりだ…

ちびりちびりと呑むたびに、喉が「ポッ」となり、楽しい。…


気がついたらカラオケで絶唱していた。
意識ははっきりしている、理性はまとも(のはず)、だけど酔っぱらっても居た。
「正解はひとつ!じゃない!!」を2回も入れてしまった(前に入れたことを覚えてない)


まぁこんな感じだった。
素直な感想を披瀝するならば、「こんなお酒をガンガン呑んでた黒髪の乙女は凄い」、ということであった。
実に有意義で楽しい一日だった。もちろん、またのみに行きたいです。


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No title

楽しい時間を過ごせてよかったですね それにしても酒うまそうだな

No title

うむ
酒は消毒液だったけどおいしかったよ また呑みたくなる味だった
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Author:みかきもり
みかきもり/翠凜/りぬす

「本当の優しさ」「自分を好きになる」

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