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隠された視線

受験勉強とはどのような意味を持つのだろう?
僕の人生にとって受験勉強とはどのような意義があったのだろう?

どこから手をつけて良いか分からないテーマだけど・・・

自分の場合は中学生の頃から、合算して実に5年の月日を受験生という枠組みの中で過ごしてきた。
幸いなことに勉強だけは出来た方なので、他人が持つ以上には受験に対する疑問を抱くことはなかったように思える。

僕は元来、勉強が好きだった。
幼い頃親が買い与えてくれた図鑑の影響もあるかもしれないが、小学生のころは元素を暗記したり(今でもサマリウムまでは諳んじることが出来る)、世界地図を書いたり(今でも残ってる)と、知的好奇心は旺盛な子供であった。

今思うに、その頃は直感的に勉強というものの面白さを理解していたのかもしれない。
わからないことが、夜が明けていくように開けていく感覚。
こういう感覚こそをカタルシスと呼ぶのかもしれない。

それがいつからだろうか、中学3年生の頃だろうか、高校に入ってからだろうか、東大を目指し始めてからであろうか…
今だからこそわかることだが、僕の中での「勉強」というのはゆっくりと変容を遂げていったように思う。
いつからか勉強は受験勉強と同義となり、決められた教科・決められた問題をパターン化して解くこと、そして生活の中でどれだけの時間を受験勉強に注げるか、それらこそが義となっていった。

その証拠に、上に挙げた期間、自分は受験勉強以外の勉強を一切していない。
しないというより、できないのだ。あの強迫観念はなんだったのだろう?

自分でも気づかないうちに、勉強と受験勉強が同化し、しかもそれを「好きだ」と思い込んでいた。
思い込んでいた、という言葉を使った理由をわざわざ説明する必要はないだろう。

結局の所、そうやって自分の本音・本質に気づいてやれなかったことが、過ちを犯す原因となってしまったのだろう。

大学に入ってからの目標の、数少ないもののうちの一つは、何度か書いたとおりである。
「本当に好きだった勉強を取り戻すこと」
且つ、今の自分はその道を着実に達しようとしていると断言できる。

(勉強と受験勉強が同化している、僕は僕の本音を見まいとしている、という視点から、このブログに多数含まれている受験関連の記事を読んでみるとどんな感じになるのだろう?まぁ自分はやらないが)



しかしここで、もう一つの大事な側面もまた明記しておかねばなるまい。

それは、「受験勉強によって本来の勉強そのものに必要な素養も培われた」というものである。
半ば強制的な勉強が、僕の読む力や書く力を、少なくとも昔よりは格段に成長させてくれたことは明らかだし、学問に対する興味そのものも引き上げてくれたこともまた確かだ。

世界史をやっていなければ、ラテン語になんか興味を持たなかっただろう。
小説や講義に登場するものを、世界史的な観点から捉えるなんて芸当は到底出来なかったであろう。
そういう意味では、数学も、英語も、国語も、生物も、同じである。

目的が「夜明け」でなく「受験」の勉強は、確かに無意味に見えるかもしれない。
しかしこと自分自身に関しては、決して学歴や地位、資産のために受験勉強をしていたわけではない。
ハナからそういうものには興味が無い。東大を目指していた人間がいう台詞ではないのかもしれないが(くどいようだが、好きな女の子と仲の良い友達が目指していたから、自分も目指していたというだけのことである。その後に飛躍的に成績が上昇したのは事実だ)。

受験勉強というものは、「受験という目的」という仮面をかぶった、勉強のための勉強なのである。

確かに、「受験勉強はつまらない」と捉える人間が大多数であろう。
しかし結果的には、それこそ「楽しい勉強」の為にさえ、充分に資するものを与えてくれるものでもある。

ここで断っておかなければなるまいが、「受験勉強をしないと真の勉強の面白さなんて理解できっこないよ」と言っているわけではないし、もちろん「受験勉強をしない人間はゴミだ」などと言っているわけでもない(受験勉強しない受験生はアレだが)。


でも「学ぶこと」の為に必要な素養を効率的に培ってくれる、一つの手段であるということだけは言っておきたい。



受験勉強に充分に向き合えず、受験に何度も失敗した人間が、受験勉強の意義を肯定的に説明するなど、自分でもおこがましく説得力のないことだと思っている。
しかしながら受験勉強を否定されると、大げさかもしれないが、どことなく親を否定されたような気分になる。
たとえもし受験勉強というものが、学問に対する冒涜であるとしても。

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「本当の優しさ」「自分を好きになる」

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