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ささくれ

今日は父と会った。

ドンキホーテでF型コネクターとかハンガーとか探していたところ、父から羽田に着いたという連絡が届いた。
今日父が東京にくるということを僕はそのとき完全に失念していたのだ。

いそいで最寄りの駅にチャリを止めたあと、渋谷のハチ公前で待ち合わせた。
あそこはいつでも人が多く、待ち合い場所として果たして本当に適しているのか、はなはだ疑問だ。

僕は夜に予定が入っていたので、実質今日の昼くらいしか会う時間がなかった。
もっと時間があればいろいろなところにいけたのだろうが、大学と寮をとりあえず二人で周ることにした。


父はキャンパス前で写真を撮り、講堂前で写真を撮り、大隈重信像前で写真を撮った。

早稲田にはもう桜が咲いていた。
さっと降った天気雨が桜をぬらし、花びらがくるくる落ちていた。

110331_1501~0001



そのあとは寮へ向かった。
乗り継ぎを2度ほどしなければならず、父は「思ったより遠い」と言っていた。
駅前に着くと自分もまだ全くその地理に疎いので、バス停の場所がわからず見当違いの方向を行ったりしていた。

父もまた寮暮らしの経験がある。

初めの頃は寂しかったが、あとから必ず楽しくなる、と言ってくれた。
その言葉は決して空疎な励ましではなく、経験からくるものなのだろう。

部屋に着くと、まだまだ段ボールが散乱している中途半端な部屋にぶしつけに置かれた卓を囲んで、二人でビールを飲んだ。

そして父は僕に万札をくれた。


ひとしきり、いろんなことを話しているうちに、時間が来てしまった。
ドンキなんかに行かなければもっと色々できたのに、と思った。
僕は2駅離れたところに自転車を置いているので、途中まで一緒に電車に乗った。


僕は過去に、家族はみな仲がよいと書いたが、それは必ずしも家族が問題を抱えていないということと同義ではない。
一人一人が、重かれ軽かれ何らかの問題を抱えている。

僕は何のためなら人間性を変えてでも尽くしたいか、と問われたら、それは家族以外には無いだろうとさえ思っている。


そんなことを思うとより一層いろんなことが思い浮かんでしまったが、とにかく電車は時間になると動き出す。
鉄道には夕日が差していた。都会の夕暮れも美しいなと思った。

別れ際に父は、「帰りたくなったらいつでも鹿児島に来ていいからね」と、まるで「妹よ」を書いた南こうせつのようなことを言った。

僕は車体が見えなくなるまで、駅のホームで父を見送った。

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その後、「用事」であった夜の軽い飲み会に参加した。
先輩からちょっとだけ話を聞いたのだが、そのとき感じたのは「価値観が全然違う」ということである。
遅かれ早かれ誰もが通るであろう価値観の大回転を迎えようとしている。


そんなときふと父や家族の顔がふと思い浮かんだ


受け入れるのか拒むのか、先のことなぞ分かりようもないが、今の自分の大多数を占める漠然とした「浮かれ」の裏に、何かもの凄く深い恐怖を感じたのもまた事実だった。

変わっていくのも怖いが、いざ変わってしまった後に、変わる前に抱いてた不安や恐怖を忘れることもまた怖い。何か大事にしていたものを、大事に思わなくなるような、そういう類の怖さ。

もちろん、大事に思わなくなったくせに、未だ大事に思ってるなどと自分を騙すのはもっと良くないことだと思う。自分の内心を深く見つめる視点はいつでも持ち続けていたい。

だけど、ね。


ひんやりとした緊張感がある。
明日はいよいよ大規模な飲み会だ。

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非公開コメント

変わっていないようで変わってるというか
そんな感じですよねー

ARIAみたいですね
時間を大切にすると言うのはなかなか難しいものだと実感します

やっぱり3月兎さんもARIAを読んだ方がいいですよね~
読んで得るものこそあれ、後悔することは無いでしょうから

表層は変わっても、「三つ子の魂」は余程のことが無い限り変わらないと思います。…多分

死なない程度に酔いつぶされて来ますww
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Author:みかきもり
みかきもり/翠凜/りぬす

「本当の優しさ」「自分を好きになる」

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