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こぎいでな

私が小学生の時分、数年間だけ過ごした島に旅行してきた。
そこで生まれたわけでも、長い年月を過ごしたわけでもないのに、そこを訪れるのは「旅行」というよりもむしろ「帰省」という感覚がぴったりくる。

私がよく遊んでいた公園の遊具は、長年の風雨でだいぶ朽ちていたが、それでもまだ撤去されずに残されていた。今も近くの子どもたちが遊んだりしているのだろう。島を離れて20年弱になろうとしているが、私が島を出て、そして上京して、帰ってきて…という感じで生きてきたその間じゅうずっと変わらず「ここにあった」というのが、びっくりするほど不思議な気がした。
この島の遊具や、まばらな集落や人、そして鄙びた海や空がずっと私の帰りを予感していたかのようにそこにあって、細かな記憶の粒が甦ってくるような心地がする。これは本当に不思議だった。

そんな感覚の名残と、帰りしな同窓生が船の中で見せた寂しそうな背中とが、私に忘れがたい余韻を残させたのであった。

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「本当の優しさ」「自分を好きになる」

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